~ とろりん(とろみ調整食品) ~
スープやあんかけでとろみをつける時、みなさんは何でとろみをつけていますか?
とろみをつけると、料理が冷めにくくなったり、具材に汁がよくからんだり、また喉ごしが良くなるなどの効果がありますよね。
とろみの代表的な素材として「片栗粉」があります。
片栗粉は、カタクリと呼ばれる植物の根からとったデンプンから作られています。カタクリは山地の林内に群生し、春先に淡い紅紫色の花を咲かせる野草の一種です。
片栗粉には水を加えて加熱することで粘りが出る性質があるので、それを利用して食材にとろみをつけることができます。ところが、出来たてはトロトロだった料理がいざ口にするときにはなぜか水っぽい…?
それは時間が経つことで、食材から水分が出てデンプンの結合を解いてしまうのが原因です。
★☆そこで失敗をしないためのとろみを維持する一手間工夫☆★
①水の量を少なめで、ダマを作らず片栗粉を溶いておく。
②片栗粉は料理を出す直前に加える。
③1分程高温(65度以上)でしっかりと加熱する。
片栗粉を投入してから強火で1分程ひと煮立ちさせ、よく混ぜることがとろみを長持ちさせるためのコツです。
そして、味見をしたスプーンでかき混ぜるのは厳禁!!
その理由は…
唾液に含まれるアミラーゼという消化酵素が、片栗粉のでんぷんを分解して糖に変えてしまうので、唾液のついたスプーンでかき混ぜるととろみは失われてしまうのです。
ということは、飲み込みの苦手な方向けに食べやすくとろみをつけたはずが、口に入れた途端にとろみを失い、肝心の喉を通るときにはすでに水っぽいなんてことも。
素早く溶けてダマになりにくく、ホットでもアイスでもご利用いただけます。また、食品の味を変えないので、簡単に様々な食品にお使いいただけます。
とろみを利用して優しく包み込むような味わいを。普段のお食事に、ぜひ一度、試してみてはいかがでしょうか。
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