春の訪れ、つくしの活用法

2021/04/14

皆さま、フランスからボンジュール!

春の訪れを感じるシンボルのひとつ、つくし。
今回はつくしのお話をご紹介します。

日本のつくしは春の山菜の一種として、食用として楽しまれますね。
天ぷらや佃煮、卵とじにして召し上がったことがある方も多いのではないでしょうか?

日本では河川敷などでよく見かけるなじみ深いものでしたが、これまでフランスでつくしが生えているのを見たことがありませんでした。気候と土壌の関係でしょうか。しかし昨年、近所の土手沿いにつくしらしき植物を発見しました。
つくし

写真でお分かりいただけますでしょうか。なんだかとても大きいのです。
初めて見たときは、つくしに似た別の植物かと思ったほどです。
太さも長さも日本のつくしの2・3倍のサイズです。
つくし

フランスでのつくしの正式名称は、la Prêleと言います。
地方によって呼び名が異なるようなのですが、Queue de cheval(馬のしっぽ)やQueue de rat(ねずみのしっぽ)、Queue de renard(きつねのしっぽ)などと呼ばれるようです。
つくし

たしかにじっと見ていると、馬のしっぽに見えてきたような気がします。
気のせいでしょうか?

フランスのつくしについて調べていくと、日本とは全く異なる利用法を見つけました。日本で食されるつくし部分ではなく、スギナ(緑のつんつんした葉っぱ部分)を乾燥させてハーブティーとして飲むのだそう。それ以外にも、スギナがサプリメントになっていたり、健康食品として注目されている様子。

というのもつくしにはカロテンやビタミンEなどが豊富なのですが、それよりも欧州ではスギナの部分にミネラルとシリカが多く含まれていることが着目されました。そのため、髪や爪のつやを取り戻したり、髪を伸ばす効果があるとして、ハーブティーやサプリメントとして摂取されているようです。
つくし

もし、つくしを摘んでお召し上がりになる機会がある方は、ぜひこちらのスギナも探して一緒に摘んで、ハーブティーをお試しください。少し苦みがありますが、割と飲みやすいハーブティーです。効能は、先述のように髪や爪によいことや、利尿作用でむくみ解消です。作り方は簡単。スギナのつんつんの葉っぱを乾燥させてお湯で煮だすだけ。

ぜひ、お試しください!