春の野草の力を上手にいただく「春の野草入り 玄米とパンのおにぎりスープ」
2021/02/09
春の野草が持つ力を上手に取り入れて、冬の間に体に溜まったものをお掃除しましょう。
春は体が窓を開けるように開放的になり、肝臓も活発になって、体にこもった毒素や体に溜まっているものを出そうとします。私たちの周囲に逞しく生きている雑草と呼ばれる草たちも、こぞって待ってました!とばかり、春の精気を養い、若芽を出したり、若菜をのばしたりして新鮮なエネルギーを発散しています。それらのエネルギーは私たちにミネラルばかりでなく体をきれいにする力を供給してくれますので、体のお掃除にはもってこいの季節です。
たくさん摂る必要はありません。少しわけてもらい、てんぷらにしたり、サラダ、煮物、お茶、パン、ビスケットに取り入れるとよいです。
ここにご紹介している、玄米とパンのおにぎりスープは、イタリアのドロミテの山上のレストランでみんながおいしそうに食べていた「カネデルリ」というパンのボールがスープに入っているのにヒントを得て玄米、季節の野草など加えた一品です。玄米が食べにくい人にも受け入れやすいし、野草も季節に応じ、または手に入るものに応じてつくればよいです。パンも玄米も残り物の利用にもなります。
野草の効用はそれぞれ血糖値を下げる、肝臓をきれいにする、利尿作用、抗菌作用などありますが、共通していることは抗酸化作用です。体の蘇りには野生の逞しいエネルギーを少々わけてもらうのがよいと思います。
周りに生えているもの全てが安全というわけではありませんが、わかっているものに限り摂れば安全です。
野草が手に入らないときは、セロリ、にんじんの葉、パセリの芯、その他野菜の切れ端、キャベツの芯、玉ねぎの皮、長ねぎのひげ根や青い部分などで代用できます。
春の野草入り 玄米とパンのおにぎりスープ
材料(2人分)
- 玄米ご飯1カップ
- パンバゲットまたは食パン1枚(65~70g)
- 玉ねぎ100g
- だし汁(下記)3カップ
- 醤油小さじ2
- 菜種油小さじ1/2
- ローズマリー一枝
- にんにく2片
- 野草(ヨモギ、スギナ、カラムシ、オドリコソウ、ツワブキ、オオバコ、三つ葉)など各1枝
- ぬちまーす(塩)
- こしょう
- 揚げ油
作り方
1.
玉ねぎ半分とにんにく1片はみじん切りにします。
残りの玉ねぎとにんにくはスープに入れるためそのまま取っておきます。
パンは1.5cm角に切ります。
2.
三つ葉の葉とスギナは飾り用に残し、だし汁に他の野草を各種少量ずつ入れます。(よく洗い、大きい場合は半分にする。)
ローズマリー、にんにく1片、玉ねぎの半分、菜種油を入れて火にかけ、ゆっくり摘み草のエキスを煮出します。
3.
残りの野草をみじん切りにし、玄米ご飯、パン、みじん切りの玉ねぎとにんにく、ぬちまーす(塩)とこしょう各少々とよく混ぜ、2つに分けて丸めます。
180℃の揚げ油でからりと揚げます。
4.
2のスープをこし、ぬちまーすとこしょう各少々、醤油を加え味を調えます。
大きめの深皿に3の揚げおにぎりを入れ、スープを注ぎます。
三つ葉の葉、下記の要領で揚げたスギナを飾ります。
●だし汁の取り方
昆布3×10cmと干ししいたけ1個を水3カップ強につけて1晩おきます。
●スギナの揚げ方
洗ったスギナに地粉(小麦粉)少々、水少々、地粉少々の順につけて180℃の揚げ油で揚げます。
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