フランスのメガネ事情

2026/01/26

皆さま、フランスからボンジュール!

新しい年の始まりは身の回りの物を新調したくなる季節でもありますね。
身の回りのものの一つ、また人によっては欠かせない大切なもの<メガネ>。もはや体の一部とっても過言ではなく、その人のイメージにも直結するものです。

女性

日本にいたころは、メガネの度が合わなくなってきたなと感じたり、そろそろ新しいフレームのデザインに変えたいなと感じた時に、気軽にメガネ屋さんに入り、その場で検査をしてメガネを作っていただいていました。
安価なものから高価なものまで、レンズの質や種類もたくさん選択肢のある印象です。

眼鏡

こちらフランスではどうかというと、メガネは保険適用される医療器具の扱いとなるため、まずは眼科医あるいは眼科センターに行き、メガネの度数や目の状態を検査して処方箋を出して頂きます。
少し前まで、眼科医というと予約が数か月先のことが多く非常に不便でしたが、最近は眼科センターというのが増え、眼科アシスタントさんによる流れ作業で次々と検査が行われ、最後に医師が目の状態確認をして処方箋を発行してくれるという、フランスにしては珍しく早くて便利なシステムが確立されました。

機械

処方箋を入手したら、街中にたくさんあるメガネ屋さんの中から予算とデザインのあったお店を選んで行きます。
フランスにはチェーン店から個人店・おしゃれ店までメガネ屋さんがなぜかたくさんあります。
保険が効く商品なので、はずれのない商売といった位置づけだからでしょうか。

メガネ屋さんで気に入ったメガネを見つけたら、担当者が見積もりを作ってくれます。
保険カバー額と自己負担額に納得であれば、正式にメガネの購入決定となります。
保険適用といっても、健康保険でのカバー額はフレーム・レンズいずれも低く、そのほとんどが任意保険でカバーされます(フランスでは健康保険と残りの自己負担額を賄う任意保険があり、任意保険/契約内容によって異なる/ではフレームは最大100ユーロ、レンズは最大800ユーロまで補償されます)。
以前はこのフレームの補償額がとっても手厚く、多くの人が高級ブランドのメガネを買っても、自己負担額なしあるいは少し払えば素敵なメガネを作ることができました。
だからなのか、個人的にフランス人がかけているメガネはおしゃれなイメージがありました。
しかし2020年の医療保障額の見直し改革が行われてからは、フレームの払戻費用に上限が設けられ、ブランド物やおしゃれな高額フレームを選ぶと保険適用額に追加して支払いが必要になるようになりました。また保険でメガネを作ることができるのは二年おき、というルールもあります。

木

私はど近眼なので、レンズが牛乳瓶の底のように分厚いのですが、これも薄い特別なレンズにするには追加費用が必要だし、保険内のレンズだとフレームからレンズがはみ出てしまいます。
ちなみに今のメガネ(昨年作ったもの)は、それを確認せずに作ってしまい、出来上がってびっくり、フレームとレンズの厚みが全然合っていない、という羽目に。

尚、パリには日本のメガネ屋さんが出店しています。一般的なフランスのメガネ屋さんで扱っている欧州モデルのメガネだと、どうしても鼻の部分が落ちやすかったり、顔のバランスが合わなかったりして、選べるモデルに制限がでてしまうのですが、この日本のメガネ屋さんでは、日本製のメガネ・レンズの取り扱いがあり、日本人の顔の構造にあったものを提案してくださいます。

ところで、メガネが必要な方の大半がコンタクトレンズも使用されているのではないでしょうか。
この視力矯正のためのコンタクトレンズも、なんと保険適用される医療器具となります。
もちろんメガネ同様、処方箋が必要となります。
健康保険と任意保険を合わせて、任意保険の内容によって異なりますが、例えば私は昨年年間の補償額が250ユーロまででしたので、その金額分のレンズおよそ300日分の使い捨てレンズを購入しました。

手

またメガネ屋さんが、メガネ一つ購入で二つ目は1ユーロや無料、といったプロモーションを謳うことも多く、ひとつは日常メガネ、二つ目を度入りサングラスとして同時に作る人も多いのが実情です。

試

自由・平等・博愛の国フランス。
健康もみな平等でなければいけない、という考えのもと、こういった補償が手厚いのがフランスらしいですね。

手達