柿はKAKI!
2025/11/27
皆さま、フランスからボンジュール!
11月も下旬となり、パリでは早くも初雪、そしてフランス広域で初霜が降りました。
マイナス気温となり、寒い!
クリスマスや年末が近づき、慌ただしい街の雰囲気の中、体調管理に気を付けねばなりません。
さて、そんな体調管理の一つとして、果物を通しビタミンを摂取するというコラムを先月発信させて頂きました。
その中でフランスのスーパーでも柿が手に入る、ということに少し触れたのですが、秋も深まり冬に突入する中、至る所で柿を見かけるようになりました。
スーパーの売り場はこんな感じ。

実は柿、とはフランスでもKAKIという名称なのです。
ここ数年の緩い柿ブームののち、徐々に果物として一般的になってきました。
日本の果物がそのまま日本語で売られているのを発見し、嬉しい気持ちになってしまいます。

こちらで売られている品種は、Rojo Brillanteという、ヨーロッパの気候に適し、輸送の衝撃にも強いスペイン品種。
この品種はしゃきっと歯ごたえのある固さで優しい甘みですが、とろとろな完熟柿がお好きなフランス人のファンも多く、ゆっくり自宅で追熟させてからスプーンですくって食べる通な食べ方も。
もちろん、富有柿や次郎柿などの日本品種も稀に手に入ることがあります。

生のままカットして、あるいは熟した柿をスプーンですくって、食べることが多いですが、ジャムやタルトに加工したり、スムージーにして朝食として飲むこともあります。
また、シェーブルと呼ばれる山羊チーズを添えて食べるフランス風の食べ方も。

そして、園芸屋さんに行くと、リンゴやサクランボの木などに並んで、柿の木も売られるようになりました。
柿の木は寒さに強いので、庭に植える果樹としても人気が出ています。
ただしアジア原産の植物のため、しっかりと実るにはどうしても地中海あたりのような温暖な気候が適しているようで、南仏からスペインにかけてが生産には向いているようです。

ビタミン・ミネラル・抗酸化物質が豊富で、風邪予防に最適 。
そして、食物繊維も豊富なので、腸内フローラの健康維持にも役立ち、腸の働きを向上させてくれます。
ただし、糖尿病の方には糖分が高いので要注意です。
日本の果物、柿。フランス人にもKAKIといえば通じてしまう、今が旬の果物です。
お野菜も果物も、やっぱり季節のものが一番おいしく、栄養も満点。
フランス人もKAKIと呼びながら柿を食べている様子を思い浮かべながら、ぜひ秋の味覚を楽しんでください。

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