フルーツは身近なデザート

2025/10/31

皆さま、フランスからボンジュール!

秋も深まってまいりましたが、体調を崩しがちな季節の変わり目にビタミンをしっかりとって元気をつけていきましょう。

夫婦

ところでビタミン、どうやって摂取していますか?
基本的にはお野菜や果物などの食べ物で摂取をするのが本来の方法。
果物の1日摂取目標量は200グラムだそうですが、残念ながら多くの日本人が毎日果物を食べる習慣はない、また摂取量も欧米と比較して少ないのだそうです。

果物

確かに、フルーツは日本だと気温や湿度の都合もあり傷むのが早く、値段も高いというイメージがあるように思います。
そういえば、懐石料理や割烹料理では、食事の最後にデザートとして上品にカットされた果物が出されるのを想像してしまい、なんだかさらに果物が特別な食べ物のように感じてしまいます。
さらに拍車をかけるように、日本のフルーツはスーパーのものでもきれいに包装されており、専門店では桐箱に丁寧に包まれた高級フルーツが贈答品として人気。
とろけるような甘みの桃や、美しい見た目のマスカット、ぜひ特別な機会に口にしたいですが、なかなか手の出る価格帯ではないですよね。

プロフィール

フランスでは、スーパーでもマルシェでもフルーツは、包装なしで山積み陳列。
手軽に1つから買うことができますし、変形した規格外のものが混ざっていることも多々。
きれいな包装がされているものは稀ですし、日本のような何万円もする高級フルーツは見たことがありません。

リンゴ

例えば、高級果物の王様、メロン。フランスのメロンは小玉の赤肉メロンで暑い日に生ハムを乗せて前菜として食べることが多いですが、ひと玉1-3ユーロくらい。
食べる頻度が最も高いリンゴは、品種により1キロ1-3ユーロ(日本品種のふじリンゴも)、バナナに至っては5房1ユーロを切ることもあります。
フランス人にとって果物は日常的に食べる食材のひとつとして、安価で特別な雰囲気は一切感じません。
一方で、お手頃であることがベースなので、日本の果物パッケージにあるような糖度の表示はなく、自然の味・甘み。売り場で食べ時の実を自分で目利きをすることも大切です。

買い物

一般的に人気の果物は、リンゴ・バナナ・洋ナシ・いちご・ぶどう・キウイ・みかん・桃など。
最近は柿や梨も買うことができますし、季節に合わせその時しか味わえない、サクランボやミラベル、プルーンも人気です。

女性

そして古くから果物を食べることが健康に良いことにちなみ、健康のまつわるこんなことわざもよく使われます。

Avoir la pêche(直訳/桃あるよ、ことわざ意/元気もりもり)
Une pomme par jour éloigne le médecin(直訳・ことわざ意/一日一個のリンゴで医者知らず)

寝る女

一番身体に有効なビタミン摂取の方法はやっぱり食べることから。
できればサプリメントに頼らずに、自然な形でおいしく健康を維持出来たらベストですよね。
もし、スーパーやコンビニでお菓子やデザートを買おうとしているなら、お手頃なリンゴやみかんに置き換えてみてはどうでしょうか?
もっと簡単にというならば、カットフルーツをひとつ手に取るのもありです。
一日200グラムのフルーツを摂る、それを意識した生活を始めてみませんか?

スイカ