
海の恵み、海藻を食べる
2025/06/27
皆さま、フランスからボンジュール!
梅雨明けを待たず、すでに暑い日々をお過ごしのことと存じます。
今年の夏も大変暑くなるとの予報ですので、皆様どうぞ熱中症対策をしてお過ごしください。
さてそんな暑い中、家族で・友人で足を運ぶ機会が増える海。
島国の日本とは違い海には囲まれていませんが、フランスは主に3つの海に面しています。
北に位置するブルターニュ・ノルマンディー・パドカレなどのイギリスとの間を隔てるドーバー海峡、西に位置するバスク・ボルドーなどスペイン側に位置する大西洋、そして最も有名なニース・マルセイユなどの地中海があります。
これだけ海があっても、日々わかめや昆布などの海藻を食べて育ってきた私には、海に必ずあるはずの海藻を食品として見かけない(魚売り場で海藻を陳列した魚の下に敷き装飾にしているのはよく見かけます)ことに常々違和感を感じていました。
フランス人にとって、海藻とはなんなのか。実は近年この海藻の用途に着目されていました。
昔からフランスでは海藻というと、食用として消費せずに土壌肥料にする用途がありますが、他に有名なのはタラソテラピー(海藻パックや海泥を使用する海洋療法)くらい。
そこからバイオ燃料やバイオプラスチックの原材料にされるようになりましたが、エンドユーザーである私たちが海藻として目にする機会はほぼありません。
しかし、日本食ブームで、食用として昆布で出汁を取ることや、お寿司の海苔、海藻サラダなどが周知され、そしてその健康効果・栄養素に注目が集まってきました。
一昔前からテレビや雑誌で日本人長寿の秘密として海藻の特集が組まれるようになり、BIOスーパーなどで乾燥海藻(わかめや昆布)、海藻塩、パンに塗って食べる海藻ピュレなど、健康食品として販売されるようになりました。
そして健康サプリメントにもよく使用されているのを目にします。
まだまだ一般的な食品とは言えませんが、BIOスーパーに行けば必ず手にすることができる、身近な健康食品という立ち位置にまで登り詰めています。
海の恵み、海藻を食べる。フランスにもそんな時代がやってきてうれしい限りです。
そして、フランス人は頻繁に日本人を健康・長寿のモデルとして、その文化を積極的に取り入れてくれる、そんな姿勢もうれしく感じます。
昔から続く日本の食文化を絶やさずに継続して、健康維持を目指しましょう。
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