
欧州で広まる禁酒月、Dry January
2025/01/28
皆さま、フランスからボンジュール!
今年も2025年最初のコラムはフランス語での年始の挨拶で始めさせて頂きます。
皆様、Bonne année!(ボナネー!)
2025年もフランス目線の健康・食情報をお伝えして参りますので、どうぞ本年もお付き合いくださいませ。
さて、一月ということで、この月にまつわる健康トレンドがタイトルにある通り、<Dry January>です。
年末年始ついつい飲みすぎたな、という気持ちでお正月休みの終わりを迎えるのは日本人だけではなく、クリスマスから年越しパーティーと、はしゃぎすぎてしまうのはフランスも全く同じです。
大体フランスでは昔から決まって、フランスの年明けのテレビコマーシャルの定番として、ダイエット食品やスポーツジムの宣伝が盛んになる時期なのですが、ここ数年はアルコールフリー飲料の宣伝も見かけたり、ニュースや健康番組・雑誌などで盛んに<Dry January>という言葉を見かけることが増えました。
この<Dry January>とは、1月まるっとひと月を通して禁酒しましょうという健康の取り組みです。
起源は2013年にイギリスのチャリティ団体であるAlcohol Change UKががん予防やアルコール依存防止のためにはじめたチャレンジがはじまりだそう。そこから徐々に欧州諸国に広まり、ここ数年はフランスでも<Dry January>という言葉が浸透してきました。
フランス版<Dry January>の公式サイトでは、2024年には450万人のフランス人がチャレンジしたと発表されています。
健康のために、また他のメリットとして快適な睡眠、アルコール摂取の意識的コントロール、そして金銭面での節約!と謳い、他にもたくさんのメリットが書き出されています。
また公式アプリでチャレンジの記録をつけることができたり、公式サイトやSNSで参加を表明(登録)することでほかの参加者たちと一緒にチャレンジを成功させる意欲をより向上させたり、禁酒月を乗り越えるためのコツなどの発信もしています。
フランスではアルコールが原因とされる死者数が年間で49000人(フランス連帯保健省発表より)、高血圧・タバコに次いでアルコールは危険因子の三番目とされています。
新たな年を迎えてのチャレンジとして<Dry January>を取り入れることで、一年を通したアルコール摂取に対する意識の改善に繋がります。
健康のための前向きなこのチャレンジ、世界中にどんどん広まり続けてくれるといいですね。
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