フランスのお塩事情
2024/10/21
皆さま、フランスからボンジュール!
日本も暑さが落ち着き、過ごしやすい陽気になったかと思います。
木の葉が色付いて、目にも美しいこの季節、寒さの訪れる前の紅葉のひと時を楽しめますね。
さて今日は世界共通の調味料であるお塩についてです。
世界的にいろいろと産地はありますが、フランスのお塩も大変有名ですね。
フランス旅行のお土産の定番でもあります。
塩自体には以下のようにいろいろと種類があります。
-精製塩(Sel fin)は、人工的に精製分解された日常使いのお塩。安価で使い勝手もよくどのご家庭にも常備されているお塩ですね。写真左
-粗塩(Gros sel)は大粒で湿っているのが特徴。通常、料理の下ごしらえ、例えばパスタの水に入れたり、肉や魚に下味としてまぶすなどして使用されます。写真中央
-フルール ド セル(Fleur de sel)は、特に有名ですね。格別な料理に最後の仕上げとして使用します。フォアグラトーストに添えたり、ロースト肉にふりかけたり、デザートを引き立てたりすることもできます。写真右
-フレーバーソルト(Sel aromatisé)はスパイス(コショウ、カレー、または香味ハーブ)と混合され、お料理に風味を加える要素として使用されます。
写真左の精製塩以外が天然塩となるわけですが、粗塩(Gros sel)とフルール ド セル(Fleur de sel)の違いは採取する過程の違いです。
Saunier(またはPaludier)と呼ばれる塩職人が代々伝わる手法でこの天然塩を作ります。
干満差を利用し海から水路を通して塩田に海水を取り込み、塩田の仕切りごとに濃度が濃くなるようにその年の天気・気温・湿度に合わせて調整をしながら太陽と風の力を借りて、自然結晶化した塩を集めます。
結晶化した山の上の方にある上澄みの最も細かな部分がフルール ド セル(Fleur de sel)と呼ばれます。
ちなみに、フランス国内にも複数の有名な産地がありますが、特に有名どころというと、
-ゲランド( Guérande)フランス北西部に位置する南ブルターニュの大西洋岸
-カマルグ(Camargue)地中海に面した南仏の湿原地帯
-ノワールムティエー(Noirmoutier)大西洋に面したナントのあるヴァンデ県に位置する島
あたりが有名です。
ノワールムティエー(Noirmoutier)にほど近い塩田でこの伝統的な塩の作り方を実演とともに紹介しているエコミュージアム施設があります。ここで採取されたお塩がビオトピアマルシェでもご購入いただけますのでぜひ覗いてみてください。
ヴァンデ湿原のフルール・ド・セル(フランスの塩)|ビオトピアマルシェ セレクトモール (biotopia.jp)
https://shop.biotopia.jp/product/detail/18104
毎日毎食摂取するミネラル源、お塩。
だからこそ、こだわりのお塩を使っておいしくて体も喜ぶお料理を作りましょう。
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