フランスで豆腐!
2024/09/26
皆さま、フランスからボンジュール!
こちらはすっかり秋も深まり、ぐっと気温が下がっています。
日中の太陽は優しい日差しで、夜は秋らしく月がきれいな日々。
一瞬で過ぎ去るフランスの秋、ここから冬に向かってまっしぐらです。
さて、寒いときに欠かせないお鍋や日々のお味噌汁など、和食に欠かせない食材のひとつ、<お豆腐>。
こちらフランスでもそのまま、Tofuと呼ばれています。
お豆腐はいまやフランスでもポピュラーな食材です。
健康志向が高い国民性、やはり低カロリー・高タンパクなのでフランス女性を中心に人気。
また宗教食やベジタリアンの方にも影響なく召し上がっていただける食材なので、あっという間にフランスでもTofuという食材が根付きました。
さて、スーパーではどんなお豆腐が売っているかというと、日本のそれとは大違い。
フランスやヨーロッパのメーカーが販売しているお豆腐には、そもそもTofu ferme(固い=木綿)とTofu soyeux(柔らかい=絹ごし)があるのですが、日本の固さとは比較になりません。
木綿といっても固いだけで食感はばさばさ。絹ごしはとても柔らかいですが残念ながらケースの中で崩れていることが多々。
そもそも、フランスでの豆腐の使用方法は、木綿だとカットしてサラダに混ぜたり、照り焼きや炒めものに、形が絶対に崩れないようにかなり固くなっていて、逆に絹ごしはつぶしてティラミスやムースオショコラなどに使用することが多いのです。
お肉や乳製品の代用食、といった位置づけでしょうか。
さらにお豆腐には様々な味があり、ナチュラル味(味付けなし)、フュメ味(燻製味)、ハーブ味、スパイス味など。逆に日本にはない新豆腐!
それに大体のお豆腐がBIO(有機)に特化したメーカーで、豆腐も大体BIOマークがついていることが多いです。スーパーの豆腐コーナーの様子、種類が豊富です。
お世辞にも、こちらのTofu ferme(木綿)はおいしいとは言えないのですが、最近ではメーカーによってはずいぶん改善され、日本のものに近づいてきたようにも見えます。
どうしても日本のお豆腐が良いという時には、日本メーカーのものもアジア食材店では手に入ります。
お豆腐がこうして一般的に浸透しているのはうれしい限り。
そしてそれがオリジナルな味付けや用途で広まっているのも、フランスに根付いている証拠。
こういった食材一つをとっても健康に良いという和食のイメージにつながっています。
この冬もお豆腐たっぷりのお鍋やみそ汁でぽかぽかに温まりたいと思います。
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