フランス人大好き、夏といえばバーベキュー

2024/07/26

皆さま、フランスからボンジュール!

パリはすっかりオリンピックモードに突入しました。
なにかと準備が遅れがちで、本当に間に合うのかとひやひやしましたがなんとか開幕を迎えられそうですね。
パリジャンたちは、混乱が予想されるパリからそそくさと撤退し、早々にバカンスに旅立ってしまい、オリンピック直前の現在のパリは割と閑散としています。
パリジャンたちが逃げ出してしまうのも無理はありません。パリ市内はセキュリティのため、7月中旬から開幕式や競技場・コースの近辺に対し、QRコードの通行許可証がないと通れなくなる交通規制を張っています。パリジャンには通勤や日常生活に支障をきたすことから、期間中は政府が企業にテレワークか休暇取得を促しています。

バカンス組に加え、パリから脱出してテレワークするという人たちも非常に多いです。
さらに各種宅配も配達不可能もしくは困難なゾーンが増えることから可能な限り避けるようにと言っています。
それでも世界中からたくさんのアスリートと観客が押し寄せることになるこの夏のパリは、きっといつもに増して華やかで賑やかな空気が増すでしょう。とても楽しみです。

塔

さて意外かもしれませんが、そんなフランス人の夏といえば、バーベキュー。
バーベキューというとアメリカンなイメージが強いかもしれませんが、こちらではフランス流のバーベキューをご紹介します。

人

日本ではご近所への煙の配慮などもあり、バーベキューというと基本的に郊外の海や山などのキャンプやバーベキュー場を利用するのが一般的かと思います。
こちらフランスでは煙なんて気にせず、夏の週末はどこかしらからバーベキューの煙の臭いが漂っています。
もちろん、アパート住まいの場合はアパートのルールで炭バーベキューが禁止であればそれに従いますが、プランシャという日本の焼肉プレートのような電熱鉄板であれば煙も少なく室内でもできるので気軽にバーベキュー気分が楽しめます。
庭のあるおうちやバーベキューOKなアパートやテラスでは、ガスのバーベキューコンロや炭バーベキューが一家に一台あるのが普通です。レンガ式のバーベキューが庭に備えつけられている家庭も多くあります。

肉

春から秋までの家族・友人との集まりではバーベキューが最もポピュラーです。
主催のおうちでの事前準備も簡単で、アペリティフや副菜は持ち寄りですることが多いので、気軽にできるのが人気のポイントかもしれません。

アメリカンバーベキューとの違いは、ワイルドさがないこと。
そして野菜の副菜(フランスならではラタトゥイユやフレッシュサラダ、ライスサラダ、ペンネサラダ、クスクスで作るタブレ)を添えて、野菜のフレッシュさでバランスを取ります。

サラダ

またグリルするお肉にはもちろん塊肉やハーブでマリネしたお肉、串ものも使用しますが、ハーブ入りソーセージやメルゲーズというアラブ系のスパイス入りピリ辛ソーセージが人気。それをバゲットに挟んでサンドイッチ風にしてかぶりついたりもします。
羊肉を焼くのも人気です。
バゲットの他にもフリット(フライドポテト)を添えたりして、ちょっぴり華やかなプレートの完成です。

ソーセージ

最もおしゃれなポイントは、ワインやロゼを飲み物にチョイスするところ。

ワイン

我が家では、お天気が良いとほぼ毎週末がバーベキューです。
この夏、バーベキューを楽しまれる予定のある方は、フレンチBBQでいつもと違ったバーベキューを楽しめると思います。
家族や友人とワイワイ賑やかに楽しめる夏の醍醐味。
この夏の思い出に、ぜひフレンチBBQをお試しください。

二人