付け合わせの定番、インゲン豆

2024/01/29

皆さま、フランスからボンジュール!

このたびの能登半島を震源とする大規模地震により犠牲となられた方々に、心よりお悔み申し上げるとともに、被災された方々に心よりお見舞い申し上げます。

年が明けるとともに、こちらフランスでも地震について大きく報道され、私自身遠くフランスにいながらも我が国の状況が心配でなりませんでした。

そして幸修園パリ店にお越しになるフランスのお客様の中にも、この度の能登半島地震について心を寄せて下さる方々が多くいらっしゃいます。

被災地の皆様におかれましては、厳しい寒さと不安な状況が続いていることと存じます。
さらなる被害が出ることなく、一日も早く平穏な日常が戻りますよう心から祈っております。


ノエルから年末年始にかけ、普段食べない食材を食べ続けたことで、ふとフランス家庭で日常的によく食する食材に目を向けました。

それはインゲン豆。フランスではHaricot vert(アリコヴェール)と呼ばれます。

インゲン

肉でも魚でも、とにかく付け合わせ野菜として出てくるインゲン豆。なんならクリスマスの七面鳥の付け合わせもインゲン豆のベーコン巻き(Fagot de haricot vert)がポピュラーだったりします。

魚

インゲン豆は簡単調理で作り置きもできるのでとにかく便利。しかし日本でインゲン豆を食べる時とは違うものを食べているような。

それは、茹で具合に違いがあるからです。

日本では歯ごたえが残るように茹で時間は2分ほどに、そして鮮やかな緑色を保つために茹で上がりは冷水にとりますよね。
フランスではなんと15分ほどかけて、くたくたになるまで茹でます。もちろん色止めの冷水などはしません。フランスに来たばかりの頃、インゲン豆を茹でて出したところ、火が通っていない、という指摘まで受けたことがあります。

そもそもこのインゲン豆は、年間を通していつでも野菜売り場で手に入る他、茹でた状態の水煮瓶や冷凍、と気軽にどこでも手に入ります。

瓶

茹で上げたインゲンは、バターとにんにく・エシャロットでソテーしたり、ハーブとクリームで和えたりします。とにかく調理方法が簡単。

ゆで

しっかり茹でているので、食感は歯ごたえもなくまさにくたくたですが、えぐみがなく甘みが増して感じられます。

普段のインゲン豆の茹で具合で慣れていると思いますが、ぜひフランス式くたくたインゲンもお試しあれ。