フランスの米食事情
2023/10/27
皆さま、フランスからボンジュール!
こちらフランスはどんより秋雨が続いていますが
秋も深まり、クリスマス・年末とあっという間に2023年も終盤に差し掛かりましたね。
ところで食欲の秋、パン食のイメージが強いフランスで、日々圧倒的に米食を貫いている我が食卓。
フランスのお米事情がどんなものか、についてお話ししたいと思います。
まずはどんな食べ方が一般的かというと・・・
鴨肉の付け合わせ
お隣イタリアのリゾット
こちらもお隣スペインのパエリア
アジア代表、チャーハン(Riz cantonais/広東風ごはんと呼ばれます)
個人的に好きになれないデザート、ライスプディング(Riz au lait/ミルクライス)
他にも、オリーブやツナ・野菜・ハーブと混ぜたライスサラダは夏のサラダの定番。
カレーパウダーやサフランで香り付したお米もチキン料理の付け合わせでよく出されます。
お米というと、フランスではシリアル系の位置づけ。
主食というより、付け合わせの一種です。なので、一緒にバゲットパンも食べます。
白米をおかずのお供に、という日本式の食べ方は一般的ではなく、パスタにソースがかかっているように、お米にも味が付いているかソースがかかっているのが当然という認識。
フランスでもお米はスーパーで普通に入手できます。
ただし、米食の日本とは異なり、毎日毎食食べる家庭は珍しいので、500Gから1KG入りの小さなパックで2-3ユーロ/キロで売っています。
また売り場は大体パスタ売り場の半分くらいでしょうか。
シリアル類と売り場を分け合って並んでいる感じです。
売っているお米の種類は、長米(インディカ米種のバスマティやジャスミンが主)、丸米(カマルグやジャポニカ種、デザート用)、他に赤米・黒米・玄米などです。
ここまでで驚きはあまりないと思いますが、驚くのはその調理法。
フランス人にとってお米はまさにシリアル・パスタと同類なので、お米は炊くのではなく、茹でる!のです。
初めてその光景を目にしたときは顎が外れるくらいの衝撃でした。
お米を洗いもせず、塩入のたっぷりのお湯を張った鍋に投入、ある程度の茹で時間を経て、ザルでお湯を切るのです。まさにパスタと同じ茹で方。
細かい米粒の湯切りが面倒な人向けに、袋に入れたまま茹でられて、そのまま鍋から取り出すと湯切りまで出来るタイプもあります。
お釜にこだわって、浸水・火加減・蒸し時間までじっくり調整する日本式の炊き方とは大違い!
やっぱり、フランス式の炊き方ではお米はパサパサでお米独特の甘みもなにもあったものではありません。
また、それはお米自体にも言えることで、美味しいもちもちのお米が食べたい、という場合は、アジアや日系スーパーまで重たい日本品種のお米を買いに行く必要がありますが、我が家では手軽にスーパーで入手できるカマルグ米と玄米を混ぜて炊いています。
郷に入っては郷に従え、フランスでは南フランス産カマルグのお米を我が家の食卓で消費します。
おいしい日本の“ごはん”は日本で食べるときのお楽しみ、ですね。
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