一日で一番最高な瞬間、アペロ

2023/08/08

皆さま、フランスからボンジュール!

夏休みモード真っ只中のフランスです。
みんなこぞって海や山を目指して大移動。
子供や学生だけでなく、フランス人は大人も存分に夏休みを楽しみます。
女性
さてそんな夏休み、夕方以降に始まる大人も子供もみんな大好きなある時間帯が存在します。
それはアペリティフ/apéritif。
ナッツ
多くの方が<アペリティフ/apéritif>という言葉を聞いたことがあるはずです。
フランス語でいわゆる食前酒の意味ですが、<アペロ/apéro>と一般に省略して呼ばれます。
会食の堅い食前酒を想像してはいけません。子供も大好きというのがポイントです。
ジュース
のんびり過ごす自宅のバルコニーで。
友達とおしゃれなカフェのテラス席で。
バカンス先のキャンプで。
人数が多ければ立食で。

夕食前のひととき、場所や相手は問いません。
だいたい18時から20時くらいの間が多いでしょうか。
カクテル
夏の日が長い間(日の入りは21-22時頃)は、家の中やカフェの中よりも、庭やテラスの太陽が感じられる開放的な屋外でその時間を楽しむ人が多いです。
夕食の前に、軽いおつまみをつまみながら、それぞれが好きな飲み物を頂きながら、おしゃべりを存分に楽しみます。
もちろん子供も参加。特に今の時期は夏休み中、時間を気にせず楽しめます。

もちろん夏に限られたものではないので年中、夕食前の一杯はアペロなのですが、やはり夏の屋外アペロはとびきり最高で、大人はお酒が進みます。
大人だけでなく子供たちも、シロップジュース(好きな果物シロップを水や炭酸水で割ったもの)、炭酸飲料、見た目がシャンパンそっくりなリンゴソーダ、手作り子供カクテルなど、こちらもバラエティ豊富。
子供カクテル
おつまみは、お皿に盛るだけ。オリーブの実やハム・チーズ、スナック菓子、サラミ、ミニトマトなど。
簡単に用意できるフィンガーフードが主です。
チーズ
基本的には夕食前なので軽めのもの、といいつつ、盛り上がりすぎて食べ過ぎてしまうのがお約束。
特に子供は制限が利かないので、もう夕食が食べれない、となることも多々。
そんな状況を逆手にとって、アペロ・ディナトワール/Apéro dînatoireという形式もあります。
要はアペロとディナーを合体させたもの。
おつまみをもう少し夕食寄りのもの、例えばパイ系のものやミニバーガーなど、を足してアペロ兼夕食にすることです。
パイ

アペロ自体は栄養バランスの良いものではありませんが、一方でお母さんがお料理をおやすみできることや、子供たちがごはん食べなさいと言われないで家族のコミュニケーションの時間に集中できること、思い切り笑って楽しい歓談の時間を過ごすこと、と心が軽くなるための大切なストレス解放の時間ではないかなと思います。
かもめ
心から楽しむ時間をとることがフランス人のメンタルケアの秘訣なのかもしれません。
身体の健康だけでなく、心の健康も、気にかけてくださいね。