食卓を豊かにするフランスの保存食
2023/07/25
皆さま、フランスからボンジュール!
フランスの革命記念日(パリ祭)である7月14日を過ぎると、夏のバカンス前半組が続々と旅立ち、後半組みはバカンスまであとひと踏ん張りと、日々の話題もバカンスの予定で持ち切り。
フランス人にとって、バカンスとは絶対に欠かせない大切なリフレッシュ期間なのです。
一方で観光客には、8月のパリ観光は穴場。バカンスで7月よりも多くのパリジャンが旅立つので、交通網は空いていて移動がしやすいです。
ただし、レストランはひと月もの間お休みするところも多いので、食事先だけはお気を付けを。
さて、そんな夏休みモードのフランス。
バカンスを過ごすため別荘として田舎に家を持ち、日々都会で奮闘、バカンス期は田舎の澄んだ空気や静けさを楽しむという層もいます。
今の季節、田舎では庭にあるFruit rougeと呼ばれる赤系の果物を<保存食>として加工するシーズンの真っただ中。
田舎に別荘を持っている方は、よく庭に果物の木を植え、それを収穫して保存食にします。日々のお手入れなしで、割と勝手に育ってくれるものですので、別荘でも安心ということですね。
例えば、ピークは過ぎてしまいましたがイチゴ。
これは圧倒的にジャムが人気でしょうか。
毎朝食べるタルティーヌ(パンにバターとジャムを塗ったもの)に、自分で作ったジャムを塗って頂きます。
そして、フランボワーズ(ラズベリー)。
庭に苗を植えたら勝手に増殖するほど強い植物なので、鈴なりにたくさん収穫ができます。
こちらもジャムに。そして、そのまま冷凍すると冬でもタルトやケーキに使えるので、保存食としてはとても便利。
続いて、サクランボ。
これも木なので、お世話なしで勝手に育つことで人気です。
こちらはジャムのほかに、シロップ漬けが良く作られます。
他には、赤スグリ(グロセイユ)。
ブドウのように房になるので、よくケーキの飾りに使用されます。酸っぱさが強い甘みがあり、冬によく食べられるジビエ料理にもよく合います。そのまま冷凍がおすすめ。
まだまだあげだすときりがないのですが、ブルーベリーやブラックベリー、カシス、そして赤い実に限らず、アプリコットやミラベル、すももなどの夏果物もジャム・シロップ漬けやジュレ、コンポートに加工すれば、一年を通して食卓で楽しめます。
冬の寒い季節に、自分で収穫した果物を使って作った保存食を食べることは、なによりも元気になるビタミンの素です。
いずれの加工も、煮て瓶に詰めるだけ、と手間のかからない作業です。
ぜひ皆さんもフランス流の保存食に挑戦してみてください。
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