フランスの離乳食事情

2023/06/27

皆さま、フランスからボンジュール!

夏の日差しを目一杯浴び、日光浴でここぞとばかりにビタミンDを取り込むぞと意気込むかのように、フランス人たちが積極的に太陽を浴びる季節となりました。
公園で、庭やベランダで、海辺で、川沿いで・・・思い思いに太陽を満喫します。

そんな日光浴はフランスでは大人・子供だけでなく、赤ちゃんにも重視されています。
日光浴によって得られる成長や健康に不可欠なビタミンD。
特に冬の長いヨーロッパでは、いかに赤ちゃんにビタミンを摂取させるかが成長のキーポイントで、ビタミン剤が生後すぐから18か月まで処方されるほど。
もちろん、小児科からは太陽の出ている時間帯に日光浴をすることを推奨されます。
街では、春になってから赤ちゃん連れのお散歩をよくみかけるようになりました。
ベビーカー

さて今日はそんなフランスの赤ちゃんたちの離乳食事情・日本との違いなどをご紹介したいと思います。

まず、そもそも離乳食とはなんなのか。この考え方が日本とフランスでは異なるのです。
日本ではその名の通り、乳離れするため、あるいは食事をとれる月齢に達するまでの過程で母乳やミルクで不足する栄養素を補うための食事構成と位置づけられています。
一方、フランスは<La diversification alimentaire>と呼び、食の多様化を意味します。
ようは、母乳やミルク以外の食べ物の味やにおい・食感などを赤ちゃんに発見させるという意味合いで行われています。
赤ちゃん

そして離乳食をスタートするタイミング。
日本では、5-6か月の頃に開始することが推奨されています。一方こちらフランスは、4-6か月。
もちろん、担当小児科の考え方にもよるので一概には言えませんが、日本より少し早めにスタートするのが一般的です。

お母さん

何から食べ始めるのか、というのも違いがあります。
日本の離乳食第一歩の定番は、十倍粥。しかしフランスではお粥は与えません。
離乳食の進め方の説明を受ける際、<米>は7-8か月になるまで避けるように言われます。というのも、米は消化が悪く、赤ちゃんの胃腸に負担がかかる、そして便秘を引き起こすから、と言われています。
じゃあ何を離乳食初期に与えるのかというと、単体の野菜ピュレ。一番メジャーなのは、甘みのある人参で、これが初めての食事となる赤ちゃんが大多数です。
離乳食

その後、ひと月ごとに野菜や果物バリエーションを増やしていき、単体から複数の野菜を混ぜたり、白身魚やお肉を混ぜたりと進んでいきます。
が、基本的な形式はピュレに混ぜ込む形で、あまり日本ほど食感にこだわりはないようです。
タッパー

しかし、さすがチーズ大国。チーズはなんと5か月頃から開始で、プチスイスと呼ばれるヨーグルトのようなフレッシュチーズに果物のピュレを混ぜて与えたり、離乳食コーナーの赤ちゃん用ヨーグルトも種類豊富。
こんな小さな時から、既に食後のチーズ・デザートの食習慣を取り入れています。
チーズ
手作りか市販品か、これも考え方に差があります。
これはもちろん日本でもご家庭によって考えが異なるように、フランスでも同様。
手作りにも市販品にもそれぞれの良いところがありますので、ご家庭のスタイルに合う方法をとるのが一番だと思いますが、フランスではとにかく共働きが多く時間的余裕がないことから、市販品を使用するご家庭が日本よりも多い印象です。
スーパーでの離乳食コーナーはご覧の通りの豊富さ。(写真は赤ちゃん専門店ではなく、普通のスーパーです)
UP
日本と同じような瓶タイプから、月齢が進むにつれプレートタイプなど種類も豊富。
そして嬉しいのが、BIOオーガニックマークのついているものが圧倒的に多く、安心して赤ちゃんに与えられます。
日本の市販品と比べると、上述のように食感へのこだわりが少ないのか、月齢が進んでも割とピュレ状のものが多いです。
パスタタイプや鴨肉入り(写真左)など使用食材がフランス的なのも面白いです。

UP

細かく解説するとまだまだたくさんの違いはありますが、日本式でもフランス式でも、いずれもこれからの赤ちゃんの食生活を構築する大切な食の第一歩を親子で楽しく歩んでいきたいもの。
特に初めての育児の場合は、離乳食一つをとっても不安なことが多いでしょうが、焦らずに自分たちに合ったスタイルで、赤ちゃんの成長を見守っていきましょう。