おやつの時間、C'est l'heure du goûter!
2022/09/26
皆さま、フランスからボンジュール!
秋の夜長、いかがお過ごしでしょうか。
こちらフランスでは中秋の名月、明るく照らす綺麗なお月様を眺めることができました。
もちろんフランスには月を眺める文化はありませんし、月見団子も存在しませんが、夜ふと見上げて真ん丸お月様に遭遇できると嬉しいものです。
さて、月見団子といえば甘いもの。フランス人は老若男女問わず甘いものが大好きです。
というわけで、今日はフランスの甘いおやつ事情についてお話します。
フランスといえば、ショコラやパティスリーが有名な国。
とはいっても、毎日優雅にそういったスイーツを頂くわけにはいきませんので、日常のおやつが存在します。
まず、そもそもおやつを食べる時間について。
日本では<三時のおやつ>と呼び、やはりそのぐらいの時間に召し上がる方が多いかと思います。
一方で、こちらフランスは<キャトルール/Quatre-heures>と呼び、四時がおやつの時間。
四時になると、様々なおやつをほおばっている子供たちを目にします。
例えば、定番は菓子パン。
一番人気はパン屋さんでもスーパーでも、駅でもどこでも手に入るパン・オ・ショコラ!
大人も子供も大好きな定番パンです。
といってもパン・オ・ショコラはパン屋さんで買うとひとつ1~1.5ユーロ。
もちろんスーパーで買えばもっと安いですが、もっと経済的に、と考えてなのか、驚きのおやつを食べている子供や学生をよく見かけます。
それは、フランスパン(バゲット)に板チョコを挟んで丸かじり!
確かにパン・オ・ショコラと同じようなものですが、あまりにもシンプルというかなんというか。
そのほかには果物のコンポート。
携帯できる密封パックに入っていて、ふたを開ければそこから直接吸って食べられます。
かばんに入れて持ち運べるうえに、手も汚さず、さっと食べられるのでおやつに便利。
赤ちゃんの離乳食の頃からコンポートはよく食べるので、やはりこれは大定番。
他にも、クレープ。大きい公園などではクレープ焼きのスタンドがあることも。
年代によって食べているものが違うということはあまりなく、大人も子供もおやつには大体こんな感じのものを食べることが多いです。
そして、男性たちもしっかり甘いものをおやつで補給。
本当に甘いものが好きな国民ですね。
午後二時から四時にかけての時間帯は、江戸時代には八刻(やつどき)と呼ばれており、この時間に食べる間食のことを<御八(おやつ)>と呼んでいたそうです。
この時間は、身体が脂肪を溜め込みにくい時間帯と言われるので間食をしても太りにくく、さらに体内のエネルギーが減少してくる夕方に適度な糖分を摂取することで脳も身体もリフレッシュできると言われています。
もちろん食べる量には注意しつつ、おやつの時間、l'heure du goûterを楽しみましょう。
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