イチゴの季節までもう少し

2022/03/30

皆さま、フランスからボンジュール!

3月末に夏時間に切り替わるフランス。
今は7時頃から18時頃まで明るく、日が長くなって本当に気持ちが良いです。2月頃、お花屋さんにミモザが出回るようになると、暗い冬はこれでおしまい!と、ウキウキします。

さて、春の足音と共に食べたくなるのが真っ赤なイチゴ。
真っ赤でつぶつぶ、甘酸っぱい魅力はたくさんの人をひきつけます。
日本では3月頃からイチゴの季節、イチゴ狩りや家庭菜園でのイチゴ栽培も盛んになってくる季節ですね。
というわけで、今日はフランスのイチゴについてお話しします。
イチゴ

こちらフランスは、実はまだイチゴが出回る季節ではありません。
明確に言うと、スペイン産のイチゴが冬の間でも少しだけ出回りますが、一般的に出回り始めるのは4月半ばから。もう少しの辛抱です。

日本でも、とちおとめ・あまおう・紅ほっぺ・とちひめなど、いろいろな品種があり、味・甘さや形にそれぞれの特徴がありますね。
フランスでは、4~5月頃から夏にかけて、マルシェやスーパーで以下のような品種をよく見かけます。
イチゴかご

Gariguette/ガリゲット
細長で甘酸っぱさが特徴の品種
Charlotte/シャーロット
大ぶりで甘みの強い品種
Mara des bois/マラ・デ・ボワ
野イチゴの派生品種で、小粒で硬く甘いのが特徴

フランスのイチゴと言ったら、Gariguette/ガリゲットが一番有名です。
そして、興味深いのがフランス人のイチゴの楽しみ方。

日本だと、品種改良を重ねられた甘くておいしいイチゴが多いので、食べ応えのあるイチゴをそのまま食べるか、練乳をつけて食べるのが多いと思います。それに比較して、フランスのイチゴは当たり外れが多く、しかも容器の中で底の方にあるイチゴが傷んで、つぶれて腐っていることも多々。
まず、買うときにはよくイチゴをチェックするところからスタートです。

そして、当たりの美味しいイチゴならそのままパクパク。
外れの酸っぱいイチゴなら、フルーツサラダやジャムに加工します。
サラダジャム

他には、昔ホームステイをしていたおうちで、春にデザートとしてイチゴが出てきたことがあったのですが、まだ時期が早かったのもあり、イチゴは酸っぱいはずれのもの。
そこで、ホームステイ先のお母さんは、たっぷりのCrème Chantilly(クリームシャンティ/ホイップクリーム)を豪快にかけてくれました。
デザート
まず、冷蔵庫から出てきたスプレータイプのホイップクリームに驚いたのと、イチゴの乗ったお皿に豪快にホイップをかけたことに驚きましたが、今ではこの食べ方もスタンダード。
ホイップクリームはスーパーの乳製品コーナーで、保存のきくスプレー式のものがたくさん売っていますので、お家で気軽に楽しめます。

日本で年中イチゴが買えるのは、ビニールハウス栽培のおかげ。
季節に関係なく、年中種類に富んだ色々な野菜・果物が食べられます。
フランスでは、旬の野菜・果物しかマルシェやスーパーに並ばないため、不便な一方、旬が来ないと食べられない季節の喜びもひとしおです。
野菜
庭に植えているイチゴも少しずつ目を覚まし、新芽を出し始めました。
春はもうすぐそこまで来ています。