フランスの冬の定番家庭料理

2021/12/16

皆さま、フランスからボンジュール!

こちらフランスでは寒さも厳しくなってきて、冬らしい食べ物を食べる機会が増えてきました。

日本の冬ならではの定番料理として思い浮かぶのが、鍋料理、おでん、シチューなど。ふーふー、としながら温まる料理を食べるとやはり身体も心も元気になるもの。

今回はこちらフランスの長い冬を乗り越えるための、温まる冬のフランス家庭料理の定番をご紹介します。
定番

まずは、ポトフ(pot-au-feu)。フランスではこれぞ、母の味。
日本でよく食べられる野菜とソーセージを煮たポトフと、フランスの家庭料理のポトフはちょっと違います。西洋ネギ、にんじん、セロリ、玉ねぎ、カブなどのお野菜と煮込み用の牛肉をブーケガルニと呼ばれるハーブの束と一緒にコトコトじっくり煮込みます。

煮込み用の牛肉には、牛塊肉やほほ、スネ、しっぽなどを使います。そして、よいブイヨンがでるので骨髄も忘れずに。好きな人は骨髄まで食べます。
ブイヨン

そして本場フランスでの正しいポトフの食べ方は、煮込んだ牛肉とゴロゴロ野菜は大皿に盛り付けメインとして頂き、ブイヨンはスープとしてスープ皿にとり、別で頂きます。なんと、煮込んだポトフは最終的に二品になるのです。

続いて、料理と呼べるかはわかりませんが、冬によく食べられるラクレット(raclette)。チーズの国ならでは、ですね。ラクレットは、フランス山岳地帯、スイスに近いサヴォワ地方の名物。大きな半月型のチーズを溶かす様子が思い浮かぶ方もいらっしゃると思います。
ラクレット

フランスでは、1家に一台必ずあるラクレット機。これをテーブルにだせば、ラクレットの準備は完了。
色々な種類のスライスチーズをラクレット機で各々が溶かし、シャルキュトリー(charcuterie)と呼ばれる食肉加工品(ハムやサラミ・ソーセージなど)、じゃがいもなどに溶けたチーズをかけて頂きます。かなり高カロリーなので、胃もたれに注意です。

サラダやコルニション(cornichon)と呼ばれるピクルス、芽キャベツなどを箸休めに忘れずに。
コルニション

最後は、シュークルート(choucroute)。
シュークルートは、ドイツとの国境付近フランス東部アルザス地方の名物で、千切り発酵キャベツのことを指します。これをソーセージや燻製肉と一緒に煮込んだ料理を一般的にシュークルートと呼びます。シュークルートはフランスの呼び名で、ザワークラウトがドイツでの呼び名です。
ザワークラウト

作り方は家庭によりそれぞれで、アルザスビールあるいはアルザスワインで煮込んだり、煮込みに使うハーブで好みの香りに仕上げます。意外かもしれませんが、シュークルートは燻製加工肉だけではなく、お魚との相性も良いので、魚介のシュークルートもフランスでは食べられます。長い冬の間も野菜を食べられるよう、収穫したキャベツを長期保存のために発酵させたシュークルート。昔から貴重なビタミン補充源だったわけですね。
キャベツ

どれもフランスの冬には欠かせない家庭料理。
日本の皆さまも、今年の寒い冬はぽかぽかフランス家庭料理で温まりましょう。