
秋~冬の養生
2021/12/01
秋~冬の養生
今年の立秋は8月7日に入りましたが、それ以降も熱い日が続きました。夏に多飲が続いていますといつの間にか水分過剰になって、冷えやすくなり、咳、浮腫、風邪、アレルギー症状も出やすくなります。また秋~冬は乾燥しやすい大気になっていますから、皮膚のトラブルも出やすくなります。それらのトラブルに悩まされない様、これからの季節は養生に気を配りましょう。
身近なお野菜で、季節に出来たものを摂るのが良いと思いますが、咳が出やすい方は肺のケアを心掛け、れんこん料理を度々摂ると良いでしょう。風邪を引きやすい方は、水分を控え、長ねぎの白いところやしょうがを薬味として使い、からだを温めましょう。
乾燥し肌荒れなどになりがちな方は脂分や果物を、味噌や焙煎ごま油など使って上手に摂ります。
実りの秋から冬へ、地球の植物たちの多くが子孫作りを競い合います。私たちは、その御相伴にあずかり季節の養生膳を楽しむことができます。
秋~冬の養生膳
材料(2人分)
- ●れんこん団子と葛あん
- れんこん50g
- にんじん25g
- 玉ねぎ20g
- 地粉適量
- ぬちまーす(塩)・こしょう少々
- りんごジュース50ml
- 葛粉小さじ1/2
- 醤油大さじ1
- 菜種湯
- ●小豆かぼちゃ
- 小豆1/4カップ
- かぼちゃ40g
- ぬちまーす少々
- ●きくらげ、しょうがの梅酢漬け
- 白きくらげ4枚
- 黒きくらげ2枚
- しょうが10g
- 梅酢大さじ1
- ●梨の味噌煮
- 梨6切れ
- 味噌小さじ1
- 焙煎ごま油小さじ1
- 昆布だし(下記)150ml
- ●玄米ごぼうご飯
- 玄米350ml
- ごぼう30g
- 焙煎ごま油小さじ1/2
- 醤油小さじ1
- 昆布だし(下記)70ml
- ●自然薯、れんこんのおろし汁
- 自然薯60g
- れんこん40g
- 昆布しいたけだし(下記の分量)
- ぬちーまーす(塩)小さじ1/2
- 醤油小さじ1と少々
- 長ねぎの白い部分5㎝
- しょうがのすりおろし少々
だし
- ●昆布だし
- 昆布4~5㎝
- 水220ml
- ●昆布しいたけだし
- 干ししいたけ(冬菇)1個
- 昆布4㎝
- 水360ml
作り方
1.
[れんこん団子と葛あん]
1.れんこん、にんじんはすりおろし、玉ねぎはみじん切りにします。
野菜の1/4量の地粉と塩・こしょうを加えて混ぜ1.5㎝大のボール状にします。
2.180°Cの菜種油で揚げます。
3.りんごジュースに葛粉と醤油を加えて火にかけ、よくかき混ぜながらとろみをつけます。
2のボールにかけていただきます。
2.
[小豆かぼちゃ]
小豆を煮て、やわらかくなったかぼちゃを加えて煮て塩味を薄くつけます。
※小豆の煮方
1.小豆を鍋に入れ、2㎝くらいかぶるくらいの水を加えて火にかけます。
2.蓋をしないで煮切りアク抜きします。
3.また2㎝かぶるくらいの水を加え、蓋をしてやわらかくなるまでゆっくりと炊きあげるとおいしくできます。
3.
[きくらげ、しょうがの梅酢漬け]
1.きくらげは水でもどし、石づきを取ります。
2.食べやすく切り、さっと湯通しして梅酢に漬けます。
3.しょうがは皮付きのまま薄切りにしてさっと湯通しし、梅酢に漬けます。
4.
[梨の味噌煮]
1.梨は皮を除き、ごま油で軽く炒めます。
2.だし汁を加えて味噌を乗せ、蒸し煮にします。
3.水分がなくなったら味噌をからめます。
5.
[玄米ごぼうご飯]
1.玄米は洗い、白米のときの2~3割増しの水で数時間浸水させて炊きます(炊飯器の場合は玄米モードで)。炊き上がったらよく蒸らしておきます。
2.ごぼうはささがきにします。鍋にごま油を熱し、ごぼうを炒めます。だし汁を加え、水分がなくなる前に醤油で味を調え煮切ります。玄米ご飯に混ぜます。
6.
[自然薯、れんこんのおろし汁]
1.自然薯とれんこんはすりおろし、長ねぎは細切りにします。
2.だし汁を火にかけて静かに沸騰させ、塩、醤油で味を調えます。自然薯を加え、れんこんは2つに丸めて加えます。
3.椀によそい、しょうが、ねぎを飾ります。
[昆布だし]
昆布4~5㎝を水220mlに数時間漬けたものを使います。
[昆布しいたけだし]
干ししいたけ(冬菇)1個、昆布4㎝を水360mlに数時間漬けたものを使います。
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