胡桃の季節

2021/10/18

皆さま、フランスからボンジュール!

秋も深まり、冬一直線のフランス。
晴れの日は秋晴れが気持ち良いですが、フランスらしいどんよりしたお天気の寒い日が続いています。

さて、この季節に出回る食材のひとつ、木の実。胡桃、栗、ヘーゼルナッツなど。
動物達が木の実を集めて冬支度をするように、この時期にはマルシェやスーパーで殻付きの木の実が並ぶようになり、冬の入り口に入ったと感じます。
くるみ

そんな木の実の中でもフランス人が大好きで入手しやすい木の実と言えば、胡桃(Noix/ノワ)です。ご存じの通り、栄養満点でとても身体に良い食べ物です。実が熟して、木から落ち、果肉部分が黒く朽ちてきたら、中から見慣れた胡桃が登場。まさに今の季節が旬です。
くるみ

2021年5月に投稿した<フランス人の探求心>の中でも触れましたが、街・郊外・田舎のどこでも(もちろんパリでも)見つけやすい木なので、フランス人にとって胡桃拾いをすることは珍しくありません。あるいは庭がある家庭だと自宅の胡桃の木から収穫したり、マルシェやスーパーの計り売りで殻付き胡桃をキロ買いしたり。
くるみ

胡桃の使い道はとても豊富。
そのまま殻を剥いて食べる、ローストしておつまみにする、サラダに混ぜる、お菓子やパン作り、チーズ(ブルー系やクリーム系、ヤギチーズによく合う)に添える、ロースト料理に使う、ペーストにする、ヨーグルトやシリアルに混ぜる・・・など、揚げ出したらキリがないくらい用途が豊富なのです。ただし、ナッツ類はアレルギーをお持ちの方もいらっしゃるので要注意です。
フランスでは胡桃は日常的に口にする食材なので、くるみ割りはキッチンに必ずある調理道具。様々な形・種類・デザインのものがあります。
レシピ

他には、くるみ酒(Vin de noix)というものもあります。
これは、家庭ごとに引き継がれたレシピがあるようで、作り方はそれぞれです。日本でいう梅酒のような存在でしょうか。自宅でつける果実酒の一種です。
シナモンやスパイス入りのレシピや使用する赤ワインの産地にこだわったものなど、つけ方によって味に個性が出ます。
甘くてまろやかな飲みやすい味の赤黒いお酒なのですが、食前酒としてアペリティフの時に飲まれます。
くるみ酒

今回は我が家に引き継がれたくるみ酒のレシピをご紹介します。

<材料>
・6/24(聖ジャンの日)から7/14(革命記念日)までに取った大きめの青い胡桃 14個
・果実酒用のアルコール(ホワイトリカーやラム酒) 1リットル
・赤ワイン(品種はメルローかシラー) 7リットル
・角砂糖 1Kg
・緑茶の茶葉 1さじ

<工程>
① 洗ってよく拭いた青い胡桃を4等分にカットする。(住んでいる場所により、暑い地域は早めに収穫、寒い地域は遅めに収穫)
② 切った胡桃と角砂糖、茶葉、果実酒用アルコールを密封瓶に入れ、11/1(Toussaint/万聖節)まで冷暗所で寝かせる。
③ 時々、よく晴れた日に太陽に2-3時間当てて、酸化を促す。
④ 11/1(Toussaint/万聖節)、赤ワインを投入する。その後、週に数回軽く容器を動かして中身を混ぜる。
⑤ 12/25(クリスマス)に瓶詰。中身をフィルターで漉しながら、ワイン瓶に移してコルクを閉めたら冷暗所で寝かせる。
⑥ 復活祭(イースター)の頃から飲むことができる。寝かせれば寝かせるほど味が深くなる。


フランスでは、大変身近で季節を感じる食材のひとつ、胡桃。
これから迎える長い冬の保存食としても重宝する、栄養満点の食材です。
今回ご紹介したようなフランス風の使い方でも、ぜひ楽しんでみてください。