植物由来の食をベースに PLANT BASED
2021/09/21
身体の事を知るほど、身体に必要な栄養成分がわかってきます。
たんぱく質・炭水化物・脂肪・ミネラル・ビタミン。たんぱく質は20種類のアミノ酸の配列でなりたち、ビタミンもA・B・Cなど…、それらを毎日不足なく摂るのは大変なことです。
自然に生えているものは、それぞれ生き延びていく生命力があります。それを人間や動物はいただいて、自分の生命にしてきました。お米にはお米の生命の情報が組み込まれています。ところがお米を精米して食べるようになると、脚気に悩む人が増えました。のちにビタミンB1不足が原因と分かり、ビタミンの存在を知ることになります。玄米から取り除いた糠の中に、素晴らしい栄養素があると分かったのです。
自然に寄り添って生きる。わたし達は自然の中の一部なのです。
現代では多くの人が、白米の食べ心地に慣れ、栄養を他のもので摂ろうとしている状態です。心地良さが優先される現代の食生活は栄養バランスが崩れ、体の不調を生みやすくなります。抵抗力が弱い、低体温、高血糖、ミネラル・ビタミンの不足などの問題は、生活習慣病や感染症を超える事が出来ないでいます。たんぱく質は十分でも、有効性のあるものに転換するミネラル・ビタミン不足から来ているのではと思われます。農薬、遺伝子組み換え、ハウス栽培・水耕栽培のものに頼っているとすれば、植物本来の生命力は期待できないでしょう。
最近「PLANT BASED(プラントベース)」という食事法が注目されています。生命力の強い植物由来の食をべースにすることで、健康に暮らせるはずだと思います。植物の知恵の恩恵は大きく、三大栄養素、ビタミンもミネラルもそこに備わっています。毎日量って摂ることもなく、季節にめぐるものを少しいただくことで、ほどよく環境にあった命を保てます。長寿の人から季節外れのものや、輸入物で飽食した方が良いという事を聞いた事がありません。
日本ではいわゆるフードロスが多く、その裏側で世界の貧困が進み、食べられない人々が増加しています。フードロスを出さない、水を使いすぎない、身体に余計なものを入れないよう、身の回りの植物たちともっと仲良くなるよう、食への意識を未来の人へどう渡していくか、考えなければならない時期に来ています。
初夏の手巻き寿司
材料(4人分)
- 玄米1.5 カップ
- [A]米酢、みりん、だし汁各大さじ1
- にんじん40g
- ごぼう30g
- だし汁70ml
- 醤油少々
- えのきだけ50g
- だし汁70ml
- 小松菜、春菊各40g
- 豆腐100g
- たけのこ(水煮)50g
- 醤油少々
- うど50g
- だし汁70ml
- 醤油少々
- アボガド1個
- きゅうり1本
- 納豆50g
- 青じそ8枚
- のり(全型サイズ)4枚
- ぬちまーす(塩)適宜
- 焙煎ごま油
- 醤油
- わさび
だし汁
- 昆布10㎝
- 水500ml
作り方
1.
[酢飯の準備]
玄米は洗い、白米のときの2~3割増しの水で数時間浸水させます。
ぬちまーす(塩)少々を加え、炊きます。(炊飯器の場合は玄米モードで)
よく蒸らしてからボウルにあけ、混ぜ合わせた[A]を加え、うちわであおぎながらしゃもじで切るように混ぜます。
2.
[具の準備]
にんじんとごぼうは5~6㎝の長さに切り、にんじんは5mmの太さに、ごぼうはにんじんより細めに切ります。鍋にごま油小さじ1/2を熱して炒め、だし汁(70ml)を加えてふたをし、火が通ったら醤油で味を調え取り出します。
鍋をあけ、石づきを落としてほぐしたえのきだけをさっと炒めます。だし汁(70ml)を加えて軽く蒸し煮します。
3.
小松菜と春菊は、塩少々を加えた湯で茎の方から先にさっとゆで、水気を絞って半分に切ります。
4.
豆腐は水切りして1㎝の太さに切ります。ごま油小さじ2を熱したフライパンで焼き、ぬちまーす(塩)少々をふります。
5.
たけのこは縦4等分に切り、ごま油少々を熱したフライパンで炒め醤油をふります。
6.
うどは5~6㎝の長さに切り、薄切りにします。ごま油少々を熱した鍋でよく炒め、だし汁を加えます。醤油で味を調えます。
7.
アボガドは半分に切って種を取り、皮をむいて1㎝の長さに切り、縦8等分に切ります。
8.
納豆はパックから出して青じそ、他の具材を大皿に盛り合わせ、酢飯、わさび、醤油を添えます。
9.
のりは4等分に切ります。
のりで酢飯と好みの具を巻き、醤油とわさびをつけていただきます。
●だし汁の取り方
昆布10cmを水500mlに数時間漬けたものを使います。
\シェアしてね!/